浅間山の裾野に広がる高原リゾート地。2019年9月、結婚式を挙げた場所でもある。私にとっての軽井沢は、軽井沢のこの場所が好きとかそういうのではなくて、この土地が持つエネルギーみたいなものを感じられる場所。訪れたい季節はやっぱり、緑溢れるシーズンが好き。車で峠をのぼっていく。窓を開けて顔に風を受けながら、思いっきり深呼吸する。冬は街も人も冬眠したように静かだけれど、グリーンシーズンの活気はもの凄い。新しいものと歴史あるものが混在していて、それが自然によって、成り立っている。キリシタン達の開拓地であるからか、厳かな威厳あるリゾート地になっている。メインストリートを横道に一本入れば、木立に見え隠れするホテルやレストラン。素敵な佇まいの別荘が点々とする。"自然とともに。" がコンセプトにあるだろうことがとてもわかりやすい。それがまた私達を安心させ、わくわくさせる。こんな山の中なのに、一流が揃っている不思議さ。静かにみんな、この土地に従っていく。厳しい景観法やルール。だから荒れることのないリゾート地であり続ける。そのことが、この土地が纏っている空気を守っているのかもしれない。大型施設も高級レストランも食べ歩きも存分に楽しんで、なによりもこの土地の雰囲気を楽しむことが、軽井沢に来る理由になると思う。
my trip.
福井県永平寺町にある曹洞宗の大本山。道元禅師が開いたこの壮大なお寺はこの場所だけ時が止まったような静かでも力強い力が漲る場所。たまたま実家が曹洞宗であったけれど、仏教の知識も無く、どんな教えかも知らずに過ごしてきたけれど、永平寺に足を踏み入れると、空気が違って、何だかわからないけれどこれは凄いところに来てしまったと思った。一心に経を唱える修行僧。笑みも無く真剣なその姿は、少し恐ろしさもあった。信念って、すごい。今永平寺の修行僧は150名に登るとか。見えないその力に圧倒されてしまった。そしてなんといってもこの建物。古くて荘厳だけれど華美ではなくて、自然に埋もれていて一体している。ちょうど紅葉の時期に訪れる事が出来たけれど、きっとどの季節も美しいんだなと思えた。廊下や階段はピカピカに磨かれていて、小学校と中学校で教え込まれた無言清掃を思い出してしまった。もともとお寺巡りが好きだったけれど、この建物は特に、理想的な造りだった。訪れる事が出来て本当に良かった。
山梨県富士河口湖町にある辻が花染めの美術館。ちょうど紅葉の時期に訪れることが出来て、不思議な佇まいの門が見えると、まるでそこだけ絵の中の世界のようでした。
私の好きな場所、私にとって、第2のふるさと(と勝手に思っている)のようなところ。沖縄県。土地も文化も人も、内地(沖縄県外)と違うのに、なんだか昔から知っているようで、懐かしくて居心地の良い場所。専門学校のインターンシップで2ヶ月間、沖縄で働いたのはもう何年も前の事なのに、その記憶は今でも沢山残っている。道は空いているのに30分も遅れてくるバス。昼間からゆんたくしているおじぃたち。部屋の壁を歩くヤモリ。商店で買い物したらパイナップルを持たせてくれたり、色んな人に助けてもらった。沖縄の空気は不思議で、誰でもおおらかな気持ちにさせてしまう気がする。その奥に、戦争や信仰の影を見つけて、ハッとすることもある。とてつもなく大きな自然と、それとともにある信仰が混ざり合った不思議な空気に、島中が包まれているような感覚になる。ものすごく綺麗な海と夕日。圧倒的ななにかが夕暮れと一緒に押し寄せてくる気配。満天の星空。天の川。そこで生まれ育った人達の温かさと明るさとパワー。色んなものが混ざり合って沖縄をつくってる。その全てを見てみたくて、また沖縄に行きたくなる。遠いけれど、遠いからこそ、そこで待っててくれる何かに、会いに行きたくなる。
私の生まれ育った場所、長野県白馬村。どの季節も美しい村。澄んだ空気、透き通った川、溢れる緑に、何より美しい山。白馬を訪れる時にはぜひ、1日ではなく長期滞在してほしい。そしてまた季節を変えて、滞在してほしい。2000mを超える山々はいつでも見えるわけではなく、それがあるのとないのでは、インパクトが全く違うと思う。晴れの日と雨の日では印象も変わる。雪があるのとないのでは絵が変わる。近年、再開発が進んで、外国人の観光客や移住者がとても増えた。昔ながらの茅葺き屋根の家々と田園風景の地域があれば、お洒落なペンションやホテルが木立の中に見え隠れするエリアがある。外資系ホテルもあれば、民宿もある。方言で話すおばあちゃんにほっこりすれば、英語が通じるおじいちゃんにびっくりする。古いものと新しいもの、どちらもそれぞれが白馬村をつくっている。白馬は昔から、常に自然と共に商売をしてきている。そして移住者が多いこの土地は、外から入ってくる物に敏感でありながらも迎え入れる。それが、常だから。忙しさや騒音になんだか疲れたなと思ったら、ぜひ白馬に来て欲しい。自然の中に自分がいる事を感じられる。日々日々生きていく事を大切に思える。だから、深く息が吸える。旅行気分というよりは、帰るような気持ちで、ぜひ。
なぜ今さら、blogを始めようと思ったのか。もったいない、と思ったから。小さい頃から家族が旅行が大好きで、色々な場所に行きました。ホームビデオに沢山の思い出が記録されています。段々と家族旅行が少なくなって、ホームビデオも無くなって、今ではiPhoneで写真を撮るだけ。画面をスクロールすれば、どんどん過去のものになっていく。訪れた先々で出会ったものたちを、覚えていられない。ずっとずっと見てみたかったものを見る事ができても、どれほど感動した景色も、過ぎていって、また新しい物に出会う。記憶が薄れていく。大好きになったものたちを忘れていた事を、思い出した時にものすごく悲しい。だからちょっと遅かったかもしれないけれど、今からでもいいよね、ちゃんと、記録してとっておこうというわけです。自分が訪れた場所のこと。思ったこと。こんなものあったよとか、好きになったもの。とても自由に、記録として書いていこうというblogです。